中医学について

日本では江戸時代末期に入ってきたオランダ医学、蘭方に対して従来の医学を漢方と呼びました。
同じ理由で中国では西洋医学と従来の医学を区別するため中国伝統医学、略して中医学と呼んでいます。

中医学は中国思想である陰陽学説、五行学説、精気学説を基にして編纂された医学書「黄帝内経」、「神農本草経」により体系されていった医学です。
やがてこの医学は日本にも伝わり漢方になりました。中医学も漢方も源流は同じですがそれぞれ独自な展開をしていきます。

最近では中医学の中は中和（調和）の意味であり、体の陰陽のバランスを整える医学と考えられるようになってきました。

趙高齢化社会が進む日本では、高齢者にとっては高血圧や糖尿病、骨粗鬆、筋肉が衰えるフレイユ（虚弱）、狭心症や高次脳機能障害、認知症が深刻な問題になっていますし、若年層では慢性倦怠感、胃痛や下痢、不眠、不安感、生理不順などストレスが原因になる体調不良に悩まされている人が多くいます。

中医学は体の陰陽バランスを整えるという現代医学とは異なるアプローチの仕方で体調不良、病気の予防、治療に対応していきます。

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